YouTubeで点滴を学ぶ
皆さま、こんばんは。どうもどうも。
さて。
このブログの表紙にもなっている、飼い猫のチロさん。
もう1匹のたるさんと一緒にうちでのんきに暮らしています。
そんなチロも、もう15歳。
2年前から腎不全になり、2日に1回の点滴(輸液、透析)が欠かせません。
今までは、お嫁さんが動物病院に連れて行っていたのですが、
このほど腎不全が悪化し、毎日の点滴が必要に。
さすがに通うのが負担とのことで、相談した結果、
自宅で点滴をやることになりました。
こう見えても、私も獣医師の端くれ。
点滴なんて簡単(なはず)です。
・・記憶によると、外科の授業で術後にやった方法は、
犬の背中に針をさして、輸液バッグを力任せに手で絞り、
液体を皮下に注入するというものでした。
大人しい実験用のワンちゃんたちが相手とは言え、
かなり雑な感じのかんたんな手技だった気がします。
ところが。
お嫁さんがもらってきた道具の中に、一度も見たことがないものが。
こんなのです。↓
Ethox インフュサージ加圧バッグ 500ml用
税込3,800円
アマゾンで売ってることも驚きですが、どうやら、点滴バッグに圧力をかけて、
早く点滴が流れるようにするためのアイテムのようです。
とりあえず、全くもって使い方が分からないので、YouTubeを見て点滴してみました。
ちなみに、その他の事も全く分からなかったので、YouTubeで学びました。
結果、3回くらい苦戦しましたが、その後はだいたいできるようになりました。
失敗するのはチロがあからさまに嫌がる時ですが、
これは抑える人が足りないのでどうしようもありません。動物病院行きの刑です。
・・そんな訳で、YouTubeを見ないと何もできない獣医もいるのでご注意を。
まあ、専門が分かれているので、自分の守備範囲以外は分からないものです。
医者も科が少し違うと実際はほとんど分からないと思いますが、こちとら動物ごと、
いや業務から(デスクワーク、実験、病院、農場…)違います。
・・み、みんなができるとは限らないんだからねっ!
(つづく)
結局あきらめた・・。
チロがいやがるのと、なぜかお嫁さんとけんかになるので、
点滴は動物病院でやることにしました。
1日2,800円、月7万円、年85万円です(涙)
・・まあ、仕方ないですが。
(おしまい)